NHKを「解約」した話

受信してないのにムダに払い続けていたNHK受信料契約の解除が完了しました。

そればかりか、受信してなかった時期に払ってしまっていた約7年分の受信料(10万ちょい)の返金までしてもらえました。

同じように解約を考えているけど無理なんじゃないかと思っていた、ついこの前までの自分のような誰かのお役に立てればと思い備忘録的に書いておきます。

 

結論を先に書いておくと

「地上波デジタル放送が受信できるテレビを所持していない」

ワンセグチューナー内蔵機器等を所持していない」

以上の条件を満たしていればNHKの受信契約は解除可能です。

ネットを調べているとNHKの「解約」って、現実的にはほとんど不可能とか言われているんですが、実際やってみたら普通にできたやんけという内容です。

この辺、NHKの受信料窓口に「解約」に関する項目が一切ないのも誤解を招く一因だと思う。

 

「受信可能なテレビは持っているけど俺NHK見ないから払いたくない」という内容ではありません。

その是非はさておき、「受信できる環境がある」場合は支払い義務が発生します。

ちゃんと払いましょう。

「見てるか見てないか」じゃなく、「受信できるか受信できないか」が問われます。

また、本件は2018年8月時点での内容ですので、それ以降でNHKの対応が変わったりする可能性がある点もご留意下さい。

 

 

 

 

 

僕の家のテレビですが、EIZOという国内メーカーがうっかり作ってしまった「Foris.tv」という液晶テレビなんですよ。

2006年製です。2011年の地デジ完全移行を見据え、各社から続々とデジタル対応のテレビが発売されている時期に、デザイン性だけを重視して作られたテレビでした。

こんなん

EIZOといえば、PCモニタの中では名を馳せたメーカー(今でもその界隈では一流メーカーです)なんですが、このForis.tvはと言えば液晶の癖にデジタル放送非対応、解像度1280x768という冗談みたいな低スペックテレビです。その代りになぜか無駄にFMラジオの受信機能()があります。

 

昨今の20代〜40代の一人暮らし男性の例に漏れず、僕も家では全然テレビ見ておりませんでしたが、ゲームやDVDプレイヤーのモニタ用としてなんとなく購入。

世間ではNHKを嫌っている人も多いようですが、実家にいた頃はNHKスペシャルとか大好きだったこともあり、しっかり払っていこうと口座からの自動引き落とし契約を申し込みました。

でも仕事やネトゲで忙しく、購入後ほどなくしてテレビは完全な置物へと変貌。やっぱ見ないわテレビ。

やがて2011年の地デジ完全移行を迎え、一切のテレビ放送が受信できなくなりました。

この時点でNHKに問い合わせるべきだったのかも知れませんが、元々全然テレビみてなかったせいで全然困らずに放置。地デジチューナー等も購入しませんでした。

 

そのまま時は経って2018年。思えば随分放置したもんだ。

自分の銀行口座の引き落とし項目に度々顔を出す「NHK -2,520円」という表記がいい加減バカバカしく思えてきたため、先日ダメ元でNHKの受信料相談窓口へ電話。

こちらですね。

対応したオペレーターに

「家のテレビに地デジ受信能力がなく2011年以降はNHK・民放問わずテレビが一切映らないので解約したい」

旨伝えると、

「お使いのテレビが本当にデジタル受信機能が無いか」

「地デジチューナーも持っていないのか」

「他にPCや携帯端末などでワンセグチューナーを所持していないか」

を繰り返し質問されました。

「2011年以降全くテレビが映らないんだから、ウチのテレビに地デジ受信機能なんか無いのは間違いないですよ」

と繰り返し伝えましたが、本当に絶対受信能力が無いのかメーカーに問い合わせてから再度NHKに電話をするように言われました。

オペレーター曰く

「本当は受信能力があるけど、たまたまテレビが壊れてて映らない可能性もあるし、お客様のテレビの設定が間違っている可能性もある」

とのこと。めんどくせぇなオイ…。

 

テレビの背面を引っ剥がして型番を確認。メーカーのサイトで照合すると当該機種のカタログを発見しました。カタログPDFにハッキリと

「2011年アナログテレビ放送終了。これ以降はチューナーが無いとテレビが見られなくなります」

的な表記がありました。

ほらねーーーーー!!

 

再度NHKの受信料相談窓口へ電話。先ほどと違うオペレーターが出て、1から同じ内容を説明させられました。

すると今度は

「テレビの受信能力が無いかどうかをメーカーに確認云々」

の話をされませんでした。

どうやらオペレーターによって対応が違うようです。

最初の電話なんだったんだよ…!w

よく「ウチは家にテレビ置いてないから」と言ってNHKの訪問員を家の中に入れて、テレビがないことを証明して、ようやく訪問員を撃退する話なんかを聞きますが、僕の場合は電話口で口頭で受信可能な機器を持っていない旨申告しただけでよかったです。

正直拍子抜けでした。

念のために

「自宅のテレビが地デジ受信できないことを何らかの形で証明しないといけなかったりしますか?」

と聞いてみましたが

「不要です」

とのこと。

 

 

後日、NHKの受信料契約解除の申請書が郵送されてきて無事解約できました。

さらに平成23年(2011年)以降に無駄に支払っていた受信料が口座に返金されていました。正直、返金までは全く期待していなかったので嬉しいです。

 

 

要点をまとめると、

「地上波デジタル放送を受信可能な機器(テレビ・チューナー・ワンセグ機器)を持っていないと宣言する事でNHKの受信契約は解除できます。

その際、オペレーターによっては家のテレビが受信機能を持っていないことのメーカー確認を要求してきますので、二度手間が嫌な人はテレビの型番を調べてメーカーに問い合わせを行っておくといいでしょう。

「そもそもテレビ持ってない」「2011年より前にテレビ捨てた」という人は不要と思われます。

 

 

いつか大河ドラマ足利義輝やってくれたら

テレビ買って再度受信契約したいと思います。三好長慶でもいいや。